ぼくらは風が強い日に集まって 黙ってそれを見つめ続けた
ぼくという水を濁らせないように ひたすら書いて浄化する朝
おやすみと告げて始まる夢がある 心に大きな木を育てる
リーマンの僕昼休みに抜け出して 60分の短歌の時間
政治家になりたくてまず秘書に なりそれから鞄屋になりました
バスタブの底を這う女の髪が ゆったり泳ぐ神龍のごと
墨を摩る水に滲み出ていく墨の ように世界を書き換えていく
好きですと言われてぼくも好き かもと自他の区別が曖昧だから
雨の日に言葉の森に寛げば 時は解けて音を失う
押し付ける母を嫌って家を出て 駅前にある手芸教室
1時間休みを使い来た花屋 流れる日々に読点を打つ
血液を抜く身体から少しずつ 夜が減ってくような気がする
朝の道薙刀担ぎ君がゆく ショートの君が威風堂々
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